これまでの運用成績を維持できないのなら解約しようと思うんだけど、どうしたらいいかな?
先日、ソニー生命の変額保険に加入されている方に「世界株式型」における運用方針変更のメールが届きました。
これを見て
「どういうこと?」
「運用方針変更したら運用成績が下がるんじゃないの?」
と思われる方も多いのではないでしょうか?
ソニー生命の変額保険に加入している理由が、世界株式型の運用成績を信用している方には当然の反応です。
さらに、メールの内容にはこれからは投資信託を購入と記載されていました。
「投資信託を購入するだけならわざわざソニー生命の変額保険に加入しなくて自分で購入した方がいいじゃん」
と思いますよね。
私も同じ気持ちになりソニー生命に問い合わせてみました。
結論、株式の選定はこれまで通りモルガンスタンレーに助言を受けてソニー生命で行い、委託する会社に株の売買を支持するというものでした。
なぜそんなややこしいことをするのかをお伝えします。
この記事を読んでもらえばソニー生命の変額保険「世界株式型」における運用方針変更を理解することができ、解約するかの判断ができるようになります。
ソニー生命の変額保険に興味を持っても
「どうやったら始められるんだろう?」
と悩む方も多いと思います。
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本当にソニー生命の変額保険が自分に合っているのか他社の保険と比較してみることで、より最適な商品を見つけることができます。
私に説明していくれたFPの方はソニー生命の変額保険よりもアクサ生命の変額保険をおススメしていました。
私は、その情報を踏まえてソニー生命の変額保険を選びました。
アクサ生命の変額保険も非常に魅力的なにで人によっては、アクサ生命を選んだ方がいい人もいると思います。
すでに、ソニー生命の変額保険に加入されている方でも一度相談してみて本当に自分に合っているかを確認することをおススメします。
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なぜ運用方針を変更したのか?
資産総額が1兆6000億超え
運用方針を変更した理由は、運用総額が1兆6000億円を超えてソニー生命の手に負えなくなったからです。
ソニー生命公式HPより引用
※上記は2022年6月の状況のため資産総額1兆6000億円に達していませんが、2022年8月では1兆6000億円に到達しています。
すごい額ですよね。
比較のためにみんな大好きeMAXISSlimシリーズ全世界株式(オルカン)と米国株式(S&P500)の純資産額を記載します。
ファンド | 純資産総額(2022年8月) |
---|---|
eMAXISSlim全世界株式(オルカン) | 6384.51億円 |
eMAXISSlim米国株式(S&P500) | 1兆4229.06億円 |
eMAXISSlim米国株式(S&P500)を超えるなんてすごいですね。これだけでも資産総額の規模の大きさがわかります。
これほどの資産総額になると保険会社では手に負えなくなるのですね。
そこで、株の売買の委託先は「三菱UFJ国際投信株式会社」に変更するという流れです。
投資信託を購入するとは?
株の選定はソニー生命が行う(モルガンスタンレー助言含む)
最も重要なのはこれまで通りの運用成績を維持できるのか?
ということですが、購入する株式の選定はこれまで通りソニー生命が行います。
さらに、モルガンスタンレーの運用助言も含めての株式選定となるので運用成績に問題はなさそうです。
株の売買は三菱UFJ信託銀行株式会社が行う
じゃあ委託先の三菱UFJ信託銀行株式会社は何を行うかというと、
ソニー生命から指示を受けて株式会社の売買を行うとのことです。
まとめると、これまでは株式の選定から株式の売買まで全てソニー生命で行ってきましたが、この株式の売買を委託することになったということです。
投資信託を購入と言われると既存の商品をただ購入すると考えてしまいましたが、そうではないようです。
グローバルクオリティファンドSLとは
「グローバルクオリティファンドSL」とはソニー生命がモルガンスタンレーの助言をもとに作った投資信託です。
この投資信託はソニー生命の変額保険に加入していないと購入できません。
運用方針で「グローバルクオリティファンドSL」という投資信託を購入とあり、他の証券会社で購入できるかもと考えましたが、そもそもソニー生命がこの変額保険のために作った投資信託なので、証券会社での購入はできません。
ちなみに、グローバルクオリティファンドSLのSLはソニーライフの略らしいです。
我々への影響はコストアップ<改悪です>
業務を一部とはいえ委託するとなるとコストアップになるのでは?
と思うかもしれませんが、その通りです。
年間0.03~0.06%のコストアップにつながります。
「0.03~0.06%なんて大したことないね!」
と言いたいところですが、なかなか痛いコストアップです。
例えば、積立NISA満額の年間40万円を0.06%で運用した場合、
10年で約1万3000円にもなります。
私でいえば年間300万円程度を投資しているので、
10年で約10万円のコストアップになります。
年間投資額 | 0.06%で10年間運用した場合 |
---|---|
40万円 | 1万3000円 |
300万円 | 10万円 |
この金額を高いと考えるか安いと考えるかは皆さん次第ですが、私は決して安くはないと思います。
結論<続ける価値あり!>
- 株の選定方法は変わらないため運用成績には影響なし
- しかしコストアップになるので我々にとっては改悪
一番の肝となる株式の選定は変わらずなので一安心ですが、コストアップは改悪以外の何物でもありません。
しかし、私としてはこのコストアップがあってもまだ「世界株式型」は運用成績が圧倒的に良いことから続ける価値はあると考えておりますので、これからも運用を続けるつもりです。
この記事が皆さんのお役に立てればうれしいです。